【記事】動画:ボルボ新S60の歩行者認識 & 衝突回避システム


昨今の自動車は自分で操縦するマシーンというより、コンピュータ補助つきで操作できるロボットとなりつつあります。ボルボが発表したばかりの新型セダン S60もそんな自動車のひとつ。車の前にいる歩行者を検知し、衝突を回避する機能を搭載しました。名前は「フルオートブレーキ付追突警告機能&歩行者自動回避システム」。英語だと「Pedestrian Detection with Full Auto Brake」。キャッチーな略称が欲しいところです。

ブレーキアシストを行う車は他にもありますが、フルブレーキの名が示すとおり、100%車を止めるまで動作するのが特徴です。ボルボいわく「私達の知るところでは、これが世界初」。歩行者と衝突しそうになったときはまず光と音で警告が行われ、運転手が反応しない場合はブレーキをかける仕組み。教習所の教官のようにとつぜんブレーキをかけて車を止めるわけではありません。

もちろんどんな事故も防げるというわけではなく、衝突を回避できるのは時速35kmまで。ただしそれ以上の場合も衝撃を減らすために減速します。本当にちゃんと歩行者を認識できるのか、電柱や歩道を歩いている歩行者にまで反応して止まってしまうのでは、と思った方は続きの動画をどうぞ。

http://japanese.engadget.com/2010/02/12/s60-and/




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CPUやGPUの高性能化で画像認識性能が飛躍的に向上したことで
リアルタイムな障害物認識が現実的になりつつありますね。
おそらく今後は、サーモグラフィーカメラと三次元カメラなどを複合的に
組み合わせて熱源を発する人や動物、進行先にある障害物などを
自動的に認識して、衝突回避のために認識するシステム開発が
本格的に行われるかもしれません。

こういう事故防止装置のための技術開発や、車載カメラへの技術や
車版のフライトレコーダーシステムのようなものが開発されて標準実装
されるような時代になるんでしょうか。