【記事】ソニー、会員サービスを一元化した「My Sony Club」 -ポイント活用などを拡大。“電子保証書”も検討

 ソニーは、同社AV製品などの購入者を対象とした、オンライン会員サービス「My Sony Club」の運用を5月25日より開始する。利用は無料。


製品に関するアップグレードなどのサービスや、限定イベント、キャンペーンなどの案内が受けられるほか、購入した製品を登録することでポイントが貯まり、様々な特典が受けられる会員サービス。入会は、同社AV/IT製品購入後、PCまたは携帯電話のサイト内で登録することにより行なえる。また、メールアドレスのみで登録できる「メールメンバー」となることも可能。
既存のMy Sony IDを持つユーザーは引き続き同じIDでログイン可能だが、新サービスの利用については規約への同意などが必要となる。なお、数字24桁または12桁の「カスタマーID」については、4月26日よりMy Sony IDに統合されることが2月に発表されており、今回の「My Sony Club」開始に伴い、「カスタマーID」は終了する。
これまでも、製品登録や、メールマガジンなどでの情報案内、ポイントサービスなどは行なわれていたが、製品修理などを含めたサービスの窓口を一元化することで利便性を向上。また、各ユーザーのページにおいて、登録済みの製品に関するアップデート情報なども一覧できるようになり、製品の価値向上や、ブランド向上にもつなげる狙いがある。

会員向けサービスは主に3種類で、「製品のアップグレードやサポート情報の提供」、「各種サービス/イベント等の案内」、「ソニーポイント」に分けられる。
製品を登録したユーザーに対しては、購入製品のアップグレードなどを案内。製品の安全性に関わる情報を告知する「製品に関する重要なお知らせ」を対象ユーザーにいち早く知らせることも可能になるという。
サービス/イベントでは、機能が複雑化するデジタル機器の使いこなしについて説明する会員限定セミナーの開催や、「ソニー・サイエンスプログラム」のように、子供と一緒に楽しみながら体験できるワークショップなどのメンバー限定イベント、ソニーマーケティングがスポンサーとなっている「キッザニア」でのメンバー限定イベントなどを予定する。また、取扱説明書に加え、会員限定の製品活用ガイドもPDFで提供する。
ソニーポイントについては、6月30日までの期間内に対象のAV/IT製品を登録すると、もれなく500ポイントをプレゼント。新規購入分だけでなく、手持ちの製品でも登録用のIDがあるものについては登録できる(オーバーシーズモデルやワールドモデルは除く)。
ポイントプレゼント対象製品は、液晶テレビBRAVIA('06年4月以降発売)やQUALIA(005/006)、Blu-ray Discレコーダ('07年9月以降発売)、サイバーショット('99年9月以降発売)、ハンディカム('00年3月以降発売)、PCのVAIO(Windows XP以降)など。ヘッドフォンやアクティブスピーカー、DVDプレーヤーなどは登録はできるがポイントプレゼント対象外となる。詳細は、同社サイトで案内している。
貯めたポイントは、直販サイトのソニースタイルや直営店のソニーストアでの購入に利用できるほか、ウォークマンの「歌詞ピタ」サービスや、サイバーショットで「スイングパノラマ」撮影した写真のプリントなどにも利用可能。さらに、ANAのマイルやEdyとの交換など、他社の提携サービスにも利用できる。「歌詞ピタ」や「スイングパノラマ」プリントについては1ポイント=1円相当でサービスを利用可能。ANAのマイル交換の場合は、マイルからソニーポイントの場合は1万マイル→1万ポイント、ソニーポイントからマイルへは2,500ポイント→1,000マイルとなる。

なお、既存のソニーポイントについては自動で新サービスに引継がれる。現在の保有ポイントはページ内で確認可能。ポイントには登録した製品に応じた有効期限があるため、期限が近づいている分については毎月のメールなどで案内するという。
会員には、利用に応じて3種類のステータスを用意。購入した製品の登録を行ない、メールアドレスや氏名、住所などの情報を登録すると、基本サービスが受けられる「メンバー」となる。また、購入/登録した製品の価格(ソニーの想定購入価格)によって蓄積される「STAR」(100円=1STAR)が1万に達すると最上位の「プレミアムメンバー」となり、基本サービスに加え、特別の優待サービスが受けられるという。
メールアドレスのみで登録できる「メールメンバー」の場合は、メルマガの閲覧などでソニーポイントを貯めることはできるが、ポイントの利用や、一部キャンペーンへの参加ができない。

■ 1年で1,000万会員へ。「電子保証書」も視野
ソニーマーケティングの栗田伸樹社長は、AV/IT製品を取り巻く環境について、ネットワークインフラの高速化により、多くの製品がネットワークに対応し、多機能化している現状を踏まえ、「機能や便利さを獲得しながら、製品を使いこなせなくなってきているのも事実。使いこなすサポートがこれまで以上に大切になってきている」と指摘。これまで、Webでの故障診断サービスなど新しい取組みも行なってきたが、「お客様情報がサービスごとに散在しており、統合感の欠如があると認識している」という。

新サービスについては、「コールセンターや、ソニーストア、量販店など複数の“コンタクトポイント”で提供できる様々な解決策を向上させるために、必要な情報が入手できる1 to 1の統合サポート体制が求められている。このような状況の中、製品を登録した全てのお客様一人一人に適したサポート、情報、楽しみを提供するサービスをオープンする」とした。
目標とする会員数は1,000万人。「既に650万人がソニーと何らかのネットサービスで関わりがあり、達成しないと1 to 1のサービスは実現できない」(栗田社長)としている。目標の達成時期は1年をメドとしている。
また、栗田社長は“電子保証書”の実現にも意欲を見せた。具体的な時期や内容は決まっていないが、「ソニーは保証書の在り方を検討し、e-sonyショップとの協力で導入を検討する」という。


(情報元:Impress AV Watch
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20100421_362759.html



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電子保証書は便利でいいですね。
アクティベーションしたら保証書添付しなくても保証期間内は保証してくれたら超便利です。
(現在でもユーザー登録で、保証書の提示を省略してるメーカーは多いですがw)

それにしても、ソニーポイントはEdyへの交換レートが手数料20%→50%になるなど、デノミが実施されて悪い印象があるのですが、これで利便性があるといいんですけどねえ。
どちらかと言うとPlayStation Networkでの利用分もちゃんと会員サービスのフィードバックに組み込んでくれるといいんですけどね。

例えば、「今日はPS3版アフターバーナークライマックスの配信日だぜイヤッホウ!」と決済すると1%がポイント加算されるとかね。そういう仕組みが必要だと思います。
あとは月額課金の「週刊トロ・ステーション」なんかでもポイント加算とか。
そういう今ある日常決済部分ですぐ利用できる仕組みが必要だと思うんですけどねえ…