【あやコラム】売上計算における現場の混乱

先日、とあるレジ締めにおける金種計算において「計数機故障が発生した」という連絡を受けて、対応に駆けつけた時の話です。

一般的にお店の売上などでは、レジごとに売上を計算して店舗の一日の売上を行うのですが、行った先で待っていたのは
・店舗ごとに金種計数をしている(ここまではいい)
・紙幣計数機を使いこなせていない(通常は10枚、または100枚単位で区切りながらダブルチェックをしながら計数する)
・硬貨計数機を使いこなせていない(メンテナンスをしておらず、しかもジャムらせた上に、金種仕分けの方法も知らないで使っている)
・店舗の全ての金種計数をデータ入力した後、その場で棚卸を行って計算が合わないと次の店舗の金種計算を行わない(別店舗金種が混ざるのを避けたいという言い訳)

ということをやっていたため、時間のかかる紙幣計数や硬貨計数をやっている間は、データ入力と在庫管理者が待機し、計数者が金種数をデータ入力者に数値を報告したら待機して在庫管理者と売上の実数値が合う合わないを言い合って結論が出るまで、次の店舗計数に入らない。

もう呆れるばかりの手順の悪さで、つい口を出して手順の一部を変えさせた。
それでも店舗ごと計数の確認が出来るまで次の店舗の集金に手をつけないという方針を曲げないので、好きにやらせて計数手順だけを変えさせた。

・紙幣計数のバッチ処理について教え、100枚計数ごとに止まるように紙幣計数機を設定しダブルチェックをすることで確実に目に見える計数方法にさせる。
・硬貨計数機を乗っ取り、全ての硬貨を計数機で選別しながら自動計数する方法を行い、全硬貨の中から金種ごとに選別しながら1回目をカウント、2回目のカウントでダブルチェックを行い硬貨金種ごとの実数を算出します。

この方法で得られた硬貨・紙幣の実数値をデータ入力者に報告して、待ってる間に故障機のメンテナンスをしながら動かすという強引なことをしていたのですが
「さっさと金種計算して計数が終わったら店舗名と計数値書いて、次々に金種計算を終わらせてから、次の店舗の金種計算を繰り返して在庫と売上の計算なんて最後に全部まとめてやれ」
と言っても理解できない担当者で、正直言ってなんて非効率なんだろう…と呆れてました。

呼ばれた以上、計数機の故障をすぐに動作させて同時にメンテナンスをやって、その後からの計数を全部やって立ち会いましたが、こんな担当者では売上計算に時間掛かるハズだわーと思ってしまいました。

まあ、本業じゃありませんし、困るのはそこの経営者と担当者の時間と人が無駄なだけで私は別にどうでもいいんですがね。
あんまりにも非効率な事例なので、悪い事例として。

でも麻袋に100円玉を4000枚入れて輸送するようなコインオペレーションをするような業種ですと、腰を痛めるタイトーさんのような業種もありますが、そこまででは無いにしても、やはりこれからは電子マネーでこういう現金取引を避けられたらいいなあーっ!
って言うのが現金を取り扱う業種の中の人の本音だと思います。
現金輸送上の保安の問題もありますし(ここ重要)