【記事】ソニー、PS3リモートプレイに対応した「VAIO P」

 ソニーは、8型UMPC「VAIO P」シリーズの新モデルを5月22日より発売する。価格はオープンプライス、店頭予想価格は10万円前後の見込み。店頭モデルの本体色はホワイト、オレンジ、ピンクの3色が用意される。
従来機種から筐体を一新。本体サイズは約245×120×19.8mm(幅×奥行き×高さ)で同じだが、筐体の色で天板から底面、バッテリ、キーボードを包むような曲線のデザインに変更。加えて、ターゲットを若年層や女性に広げるため、ビビッドカラーとした。

店頭モデル「VPCP119KJ」の主な仕様は、Atom Z530(1.60GHz)、メモリ2GB、SSD 64GB、Intel SCH US15Wチップセット(ビデオ機能内蔵)、1,600×768ドット表示対応8型ウルトラワイド液晶、OSにWindows 7 Home Premium(32bit)を搭載する。
インターフェイスはUSB 2.0×2、WiMAX、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth、31万画素Webカメラ、SDカードスロット、メモリースティックデュオスロット、音声入出力などを装備。オプションでミニD-Sub15ピン、Gigabit Ethernetのアダプタが用意される。本体重量は約619g。


新たにPlayStation 3(PS3)のリモートプレイ、リモートキーボードをサポート。リモートプレイは、専用アプリケーションを使ってVAIO PにPS3の画面を表示して操作できる。なお、マルチメディアファイルの視聴などは可能だが、ゲーム(トロ・ステーションは可能)とTV(torne)は利用できない。接続はネットワークで、LANおよびインターネット経由に対応。リモートキーボードは、専用アプリによりVAIO PをPS3の外部キーボードとして使う機能。接続はBluetoothで、VAIO PがHIDとして見える。PS3側は4月22日に公開されたファームウェア3.30にアップデートする必要がある。


機能面では、液晶ディスプレイの両サイドにタッチパッド(右側)と左右クリック(左側)を追加。両手持ちでの操作性を向上させた。また、加速度センサーを追加することで本体の回転や傾きなどを検知し、自動的にデスクトップ画面や操作系を回転するほか、本体を左右に傾けると戻る、進むなどの操作ができる。
キーボードもマイナーチェンジし、半角/全角キーが「1」の上から一般的な左側に配置された。キーボード手前のワンタッチボタンに解像度切り替えボタンを用意し、1,280×600ドットの低解像度に切り替えられるほか、出荷時のDPI設定を96dpiから120dpiに変更し、視認性を高めた。WEBボタンは電源OFFからインスタントOS「Quick Web Access」が起動し、Windows起動時はWebブラウザが立ち上がる。電源ボタンはキーボード上部に変更され、従来機種のように閉じたまま何かの拍子に電源ボタンが押されることが無くなった。左側面にはストラップホールを備える。



このほか、照度センサーによるディスプレイ輝度の調整、VAIO Zシリーズ同様のマイク指向性機能を持ったノイズキャンセリングイヤフォン、東西南北を検知する地磁気センサー(コンパスガジェット搭載)を内蔵する。
FOMAハイスピード対応ワイヤレスWAN内蔵モデルはGPSを搭載。地図ソフトの「VAIO Location Search」はミニアプリになり、GPSの位置情報と、地磁気センサーによりユーザーが向いている方角を表示できるほか、「Peta Map」、「Google Map」と連携して周辺情報を表示できる。
スペック面ではバッテリを強化。基板の設計を一新して奥行きを短くし、バッテリの装着スペースを拡大した。これにより、バッテリ容量が従来機種の2,100mAhから2,500mAhに増加。さらに電源回路構成や各デバイスの省電力化などを合わせて、バッテリ駆動時間は通常バッテリで約5.5時間に延びた(従来は約4時間)。大容量バッテリでは約11.5時間となる。
カスタマイズモデルは、Atom Z560(2.13GHz)とIntel SCH US15Xチップセットを選択可能。US15XはGPUクロックがUS15Wの200MHzから266MHzに向上している。ストレージはSSDのみとなり、HDDは選択できない。通信機能は、WiMAXとワイヤレスWANの同時搭載が可能になったほか、ワイヤレスWANに日本通信の「b-mobile もしもしDoccica」も選択可能。日本通信のワイヤレスWANはSIMカードが本体にセットされた状態で出荷され、日本通信と電話1本で手続きを行なうだけで開通となるほか、ソニースタイル限定サービスとして最大6カ月/360分の無料通信権が付属する。
本体色は店頭モデルの3色のほか、グリーン、ブラックの計5色が用意される。さらに、クロコダイル柄の天板「ブラッククロコダイル」がプラス3,000円で選択できる。最小構成の価格は79,800円。

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2010/products_0510.html
□製品情報
http://www.vaio.sony.co.jp/P/


(情報元:Impress PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100510_364129.html



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これはすごい。
もはやネットブックとして製品比較しにくい仕様になっている。
通信機能面で、WiMAXとワイヤレスWANの同時搭載が可能になったことは大きい。
しかもFOMAハイスピード対応ワイヤレスWANと日本通信の「b-mobile もしもしDoccica」が選択可能という選択肢があるのは非常に大きい。しかもソニースタイル限定サービスとして最大6カ月/360分の無料通信権が付属するのも大きい。


同じ様なカテゴリー製品では富士通のLOOX Uがあるが、あちらに無かったGPSとワイヤレスWANを搭載してきたこと、ソニーらしいPS3リモートプレイがあるのも魅力的だ。
これで同価格帯勝負なら、私なら間違いなくこちらを選ぶ。


もっともソニーVAIOとしてのカテゴリーでは本来なら「CELL B.E搭載VAIO出してよ!」というのが本音だったりするのは私だけだろうか…