【あやレポ】Web&モバイルマーケティングEXPO2010

 先週末から開催されていたWeb&モバイルマーケティングEXPO他同時開催展示会が東京ビッグサイトで全館運用で開催されていたので、さくっと行ってきた。
入場するなり東と西に誘導するパネルで目的地が変わります。
最近多いですね、東京ビッグサイトの全館使用。コミケに、ギフトショーとか、今回とか。
それでも今回の来場者数平均は1日目3万7千人、2日目3万9千人強で、平日開催にも関わらずかなりの人出で賑わってました。

事前チェックではスポット的なリサーチを予定してたので余裕だろう、とか思ってたのですが滞留時間の長いコミケのようで、どこもかしこも人大杉で携帯電話がつながらないという楽しい状況になっていました。


会場内ではいくつかの同時開催イベントとさらにゾーニングがされており、ジャンルごとに分けられた配置となっているようでした。そのため、マイクロソフトさんなどは、複数のエリアに分割出展されてたりするなど大変だったようです。


それではレポート行ってみましょうか。

モリサワ(スマートフォン・モバイルアプリフェア)

iPhoneやiPadを使った電子書籍のオーサリングウェアとしての出展をしており、割と簡単に制作ができるという点をアピールしていました。
但し、画像はカットインや挿絵に限定されるなど、テキスト書籍向けという印象がありました。


ANALOG TWELVE(スマートフォン・モバイルアプリフェア)

待ち合わせ支援アプリ「まちぴったん」を出展していました。

詳細を説明すると・・・
「待ちぴったん」は、Android独自の機能である「Googleトーク」と「Googleマップ」、一般に公開されているWEBサービスである「ぐるなびWebサービス」「ホットペッパーWebサービス」「Yahoo!デベロッパーネットワーク」をマッシュアップで組み合わせたANALOG TWELVE初のAndroid向けアプリケーションです。
例えば、デートで待ち合わせ場所まで辿り着けない場合でも、現在地を相手に知らせ、地図を見ながら相手とメールでのコミュニケーションも図れるので、地図が読めないと言われがちな女性も彼のナビゲートで確実に目的地に辿り着きます。また、サークル仲間と一斉に連絡を取りつつ待ち合わせ場所を設定できる「複数利用」も可能。さらに、花火大会やライブ会場など人ごみで話しづらい場所での待ち合わせにも最適のコミュニケーションが図れるのです。

■ 『待ちぴったん』の特長
1.待ち合わせ場所調整機能
-みんなの位置を尋ねる・・・自分の位置を相手に送信(複数も可)
-位置確認に応答する・・・相手のアプリが立ち上がり、自分の位置を送信
-待ち合わせ場所を決定する・・・相手の位置がアプリ上に表示され、待ち合わせ場所を決定

2.周辺情報検索機能
-周辺の施設で待ち合わせる
・・・周辺のお店や施設を検索して、待ち合わせ場所に設定

3.コミュニケーション機能
-目的地まで相手とつながれる
・・・ポップアップメッセージは、いつでも変更可能


■「待ちぴったん」サービス概要
サイト名・・・待ちぴったん
情報提供・・・株式会社ANALOG TWELVE
情報料 ・・・無料
デモサービス開始日・・・2009年10月6日(火)
対応機種・・・docomo PRO series? HT-03A

しかもこの「待ちぴったん」Androidアプリとしては、2009年11月29日に開催されましたMashup Awards 5にて、ANALOG TWELVE社のAndroidアプリ「待ちぴったん」が、特別賞(Mashup on Smartphone賞)ならびに部門賞(シリウステクノロジーズ賞)の2つの賞を受賞しています。
各社がiPhoneOSへの対応ばかりの中で、数少ないAndroidOS対応出展者だったこともあり、かなり注目度の高い出展者として賑わっておりました。


さて東1ホール「ソフトウェア開発環境展」リッチクライアントゾーンで出展していた企業はこちら
ニューコム
ニューコムではエクセルを使ったリッチクライアント型のアプリケーション開発ソフトを提供しており
「dbSheetClient Ver.5」の最新版を出展しておりました。

ちなみに、「ニューコム」と聞いてピンっと来た読者は鋭い。
1999年にナムコがプレイステーション用に発売したエースコンバット3に登場した架空企業だ。
(社名はニューロン・コンピュータ・カンパニーを合わせた造語である。)
さらに余談だが、ゼネラルリソース社も実在企業として存在するのでなかなか面白い。


さて東2ホールでは、クラウドコンピューティングEXPOとして会場を設定しており
北海道総合通信網Hotnetが出展していました!

なんとノベルティに六花亭のチョコレートを用意する高プレミアムノベルティを用意する気合の入り様です。
六花亭チョコレートをノベルティにする企業なんて初めて見たよっ!

単純なホスティングクラウド、トランスコーディング、そしてバックアップソリューションと多面展開することで地域密着型のソリューションを提供するという強みがあるようです。
元々は、北海道で数少ない光ファイバー提供会社でしたが、個人への提供は残念ながら3月で修了してしまったようです。


インターコミュニケーションズ
ノバテルワイヤレス社日本正規代理店契約のこの会社は、海外における無料定額通信を提供する会社で、端末ごと貸し出すことを始めた企業でもあります。元々ノバテルワイヤレス社自体が日本では知られてはいませんが、海外ではイーモバイルのポケットWi-Fiよりも以前から発売しており、海外では名の知れた企業です。
会場ブースではなんと無料トライアルチケットを配布するというかなり気合の入った盛り上がりを見せてましたが、使えるのは海外限定。

ふと思ったのですが、これだけ各端末を用意しているのならば…
日本通信さんと提携してb-mobileSIM使えるようにして、各端末を技適通して日本でも使えるようにしたほうが、メリットあるとおもうんですけど、そういうのはダメですかねw

とりあえずノバテルのMifIは日本で使えるようにして下さい。あ、SIMはb-mobileSIM使うのでセット販売歓迎ですw



ところ変わって東5ホール、「組み込みシステム開発技術展」です。
■キャッツ

こちらでは、AndroidOSを使用したアプリケーション開発と自動コード生成、実機テストというデモを行って居ました。

この開発ソフトはiPhoneからAndroidOS、AndroidOSからiPhoneOSへの移植がしやすいことです。
但し、XPERIAのようにマルチタッチに非対応だったり、解像度が違ったりすると、その機種用に作りこむ必要があるために、単純な移植は難しいかもしれない(特にAndroidOS端末)というお話でした。
動作環境がリアルタイムで視覚化して動作確認できるのもポイントが高いですね。

ただ、全般的に見た感想では、AndroidOSに対応できる会社を確認できたのは見落としがあるかもしれませんが、4社。ドコモのXPERIAが12万台発売されて、ソフトバンクのDesireも売れて、他にもAndroidOS搭載機が出て来るよ!って時期にこの状況でいいんだろうか?という不安感は払拭できませんでした。
海外の速報によれば、AndroidOSのシェアは一時的にiPhoneOSのシェアを抜いており、来月の新型iPhone発表で再び巻き返せるのか、それともアドビなどのように開発ソフトを握っているような主要メーカーが撤退することで失速するのか、検討もつかない所を見ると、どちらに手を出すのも恐ろしい状況です…


最後に行ったブースは、なんと
■「札幌市役所
実は札幌市は2000年頃から、コールセンター企業の誘致活動を行っていることで知られており、IT・バイオ・デジタルコンテンツ・ものづくり産業などの立地支援制度を積極的に行っていたりします。
また隣接する石狩市と企業誘致の協定を締結し、石狩湾新港、石狩湾新港工業団地と札幌市の2つの環境を共有することができる魅力的な地域です。

と、まあコミックマーケット並の混雑で1日でまわり切れないビジネスイベントも困ったものだが、これだけの活況あるイベントだと、まだまだどこかに勝機があると見ていいだろう。
色々やり尽くした感を身に染みている企業人も多いだろうが、刻一刻と社会環境が変わっていく中でどれだけ、社会変化に応じたサービス開発とサービス提供が出来るか、そしてそこに他社では真似のできない独占サービスや、差別化を生み出せるかがこれからのビジネスモデルの再構築として重要なキーになっていくだろう。

まず、今年はiPadとiPhoneの新型実機が出まわってから色々と動き出すだろう。
これだけは間違いない。

まったく関係無いのだが、主催のリードエグジビションジャパンさんはプレスルームにせめて水の1つも置いていただけないものですかね…
あれはプレスルームというよりもただの休憩所ですよ…