【記事】家電量販店の延長保証、一番良いのはどこなのかを比べてみた 2010年版

家電製品などにはメーカーが提供する「メーカー保証期間」があり、その期間を過ぎた製品の修理などは有償となってしまう場合がほとんどですが、そのような不慮の負担が発生するのを避けるために、大手家電量販店は販売した製品に対して、独自に保証期間を延長する「長期保証」サービスを提供していますが、その掛け金や保証年数などについて、2010年6月12日現在の内容をまとめてみました。

メーカー保証期間が過ぎた途端に壊れてしまい、高い修理費を請求されて苦い思いをした経験がある人も多いかと思われますが、量販店の中にはデジタルカメラやMP3プレーヤー、モバイル用ノートパソコンなどのユーザーにうれしい、「落下保証」などを実施している場合もあるため、何か買い物を考えている人はチェックしてみるといいかもしれません。

詳細は以下の通り。


これが各社の長期保証サービスの比較です。今回はヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダ電機、唯一の関西資本家電量販店となったジョーシン、ソフマップ、九十九電機を比較しています。

ヨドバシカメラ


サービス名:ゴールドポイントワランティ
保証年数(メーカー保証期間含む):5年
掛け金:購入金額の5%分のポイント
落下保証:なし(自然故障のみ)
経過年数による補償額の減額:2年目が購入金額の80%、3年目が70%、4年目が60%、5年目が50%(エアコンや冷蔵庫、14インチ以上のテレビ、洗濯機は保証期間中何度でも全額負担)
注意事項:オンラインストア「ヨドバシ・ドット・コム」ではゴールドポイントワランティ加入不可、エアコンや冷蔵庫、テレビ、洗濯機を除いて保証を受けられるのは1回きり

ビックカメラ


サービス名:長期保証サービス
保証年数(メーカー保証期間含む):5年または3年(10万円以上の冷蔵庫・エアコンは10年)
掛け金:購入金額の5%分のポイント
落下保証:購入1年目のみ(自己負担金2000円が必要)
経過年数による補償額の減額:購入金額を上限に期間中ずっと100%(ただし10万円以上の冷蔵庫・エアコンは6年目以降、購入金額の30%を上限に保証
注意事項:修理回数に制限はないが、パソコン本体修理時の場合、購入2年目以降は修理するごとに1万円まで購入者負担

ヤマダ電機


サービス名:白物家電向けの「長期無料保証とデジタル家電向けの「デジタル新長期保証
保証年数(メーカー保証期間含む):「長期無料保証」は3年、5年、10年で「デジタル新長期保証」は5年
掛け金:「長期無料保証」は無料、「デジタル新長期保証」は購入金額の5%分のポイント
落下保証:なし
経過年数による補償額の減額:「長期無料保証」は上限無し、「デジタル新長期保証」は購入金額を上限に何回でも修理可能(修理限度額を超過する場合は代替品を提供)
注意事項:上記保証とは別に、年会費3832円でエアコン・冷蔵庫を製造後9年間、20インチ以上のテレビや電子レンジ、洗濯機を製造後6年間、他店購入の商品を含めて修理費無料で世帯単位で保証してくれる「家電製品総合保守契約」もあり。

ジョーシン


サービス名:「長期修理保証
保証年数(メーカー保証期間含む):5年(パソコンは3年、10万円以上の冷蔵庫・エアコン・オール電化製品は10年)
掛け金:購入金額の3~6%
落下保証:なし
経過年数による補償額の減額:保証期間中の税込修理料の合計が保証限度額(税込商品購入金額)に達するまで無料修理。修理代が保証残高を超えると、残高から修理見積もり料と出張料を引いた分の商品券に交換してくれる
注意事項:パソコンの5年保証も提供されているが、修理ごとに最大1万円の自己負担金が発生する。

ソフマップ


サービス名:「プレミアムワランティ
保証年数(メーカー保証期間含む):3~10年
掛け金:プランLバリュー、プランM、プランSの保証プランによって変動
落下保証:プランLバリュー、プランMのみ対象(パソコンやデジタルカメラ、ゲーム機、シリコンオーディオなど)
経過年数による補償額の減額:購入金額が上限で、修理不可や3回目の修理の場合ポイント還元。ただし「プランM」「プランS」は修理の度に修理金額の30%にあたる自己負担金が発生。
注意事項:「プランLバリュー」および「プランM」は掛け金を5年間にわたって毎月支払い続ける必要があり、3万円の商品を「プランLバリュー」で購入した場合の掛け金は5年で3万6000円(ただし商品の代金から1万5000円値引き)になるため、リーズナブルとは程遠い。また、「プランLバリュー」は解約時に解約金も発生。

九十九電機


サービス名:「ツクモ延長保証
保証年数(メーカー保証期間含む):5年(中古品は3年間)
掛け金:1万円以下は525円、1万円~1万9999円は1050円など、1万円ごとに525円ずつ増額
落下保証:あり
経過年数による補償額の減額:2年目が購入金額の50%、3年目が40%、4年目が30%、5年目が20%
注意事項:自然故障の場合でも2年目以降の補償額が減額される。

比較してみた結果、ベターだと思われる長期保証は以下の通り。なお、ヨドバシカメラの「ゴールドポイントワランティ」は補償額が減額されるだけでなく、製品によっては修理1度きりで保証が終わってしまうため、注意が必要です。

・冷蔵庫やエアコンといった買い替えサイクルの長い家電の場合
補償額の減額が少なく、他社より保証期間の長い「10年保証」を導入しているジョーシンの「長期修理保証」ビックカメラの「長期保証サービス」

・パソコンやデジタルカメラ、ゲーム機、シリコンオーディオといった情報家電
万が一持ち運んでいる時に落として壊しても保証してくれる上に、ソフマップと異なり、現実的な額の掛け金となっている九十九電機の「ツクモ延長保証」

購入する商品に応じて最適な延長保証に加入しておけるようになれば、いざという時に困らなくて済みそうですね。


(情報元:GIGAZINE)
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100612_long_guarantee_2010/



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随分と悩ましい結果になりました。
この結果からするとジョーシン、ビックカメラ、ツクモの保証が充実しているということになります。
ヤマダ電機の他店購入品まで保証する制度も悪くはないのですが、敷居が高いですね。
今後はこういう付加価値的な保証制度が集客購買のキーのひとつになるかもしれません。