【記事】イー・モバイルが帯域制限を30倍近く強化、通信速度を即日規制へ

昨年10月1日から、1ヶ月あたり300GBを超えるデータ転送を行ったユーザーを対象に帯域制限を開始したイー・モバイルですが、さらに制限が大幅に強化されることが発表されました。

「1ヶ月あたり300GB」という基準については今後の通信品質状況によって見直す可能性があるとされていましたが、見直しの結果、かなりシビアな条件が導入されています。

※規制後の通信速度について問い合わせた内容を16:45に追記しました

詳細は以下から。


プレスリリース|『EMOBILE通信サービス』における通信品質確保を目的とした対策の運用基準改定について|イー・モバイル株式会社|企業情報

このリリースによると、イー・モバイルは同社の通信サービスを契約しているすべてのユーザーに快適なサービスを利用してもらうことを目的として、「帯域制御の運用基準に関するガイドライン」に基づいて、2009年10月1日から通信速度の制御を実施してきましたが、通信品質および公平性の一層の向上を目的に2010年8月24日(火)から運用基準を改定するそうです。

新たな運用基準と従来の基準。従来は1ヶ月あたりの通信量が300GBを超えたユーザーに対して、翌々月に帯域制限が丸1ヶ月にわたって行われましたが、新たな基準では24時間ごとの通信量が300万パケット(366MB)を超えたユーザーに、当日の21時~翌日2時にかけて帯域制限が実施されます。なお、通信は切断されません。


YouTubeなどの動画サイトを利用する場合においても、高画質なHDムービーが充実し始めた昨今、すぐさま「24時間で366MB」という値を超えてしまうことになると思われますが、自宅に固定回線が無く、ブロードバンドとしてイー・モバイルを利用していたユーザーなどにとっては非常に厳しい内容なのではないでしょうか。

なお、24時間で366MBというのは、1ヶ月換算で11GB弱(従来は1ヶ月で300GB)となることを考えても、制限が大幅に強化されたことになります。

ちなみに同社は携帯電話初となる最大21.6Mbpsの通信サービスを導入しており、同サービス利用者は通信料金が1000円上乗せされていますが、このような上限を設けられてしまうと、なんのための高速サービスなのかが分からない気がしますね……。

・16:45追記
帯域制限が行われた場合の通信速度や、ネットワーク全体の利用状況を見て帯域制限後の通信速度を変動させる可能性はあるのかをイー・モバイルの広報部に電話で問い合わせてみたところ、「帯域制限後の速度についてはすべて非公開」という回答でした。

(情報元:GIGAZINE)
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100610_emobile/



------
えーとこれは…なんのためのワイヤレスブロードバンドサービスだか解らなくなりましたね。
UQ WiMAXエリア内で稼働できるユーザーは一斉解約祭りになりそうです。
もっとも、ローアクセスユーザーには無関係な話ですし、実際に適用されるユーザーが極数%ぐらいだとは思うのですが、かなりネガティブに受け止めるユーザーは多いのではないでしょうか。

という私も、ほとんどEMを使用していないので事業仕分け対象になりつつあるのですが…w