【レポート】 #retailtech YAMAHA、軽く薄く柔軟なTLFスピーカーを出展

リテールテックJAPANでは、ヤマハがTLF(Thin-Light-Flexible)スピーカーを出展していました。
実はこれ、厚さ1.5ミリ、重さ約400g/㎡、柔らかく曲げられ・丸められ・形も自由にできるというスクリーン型スピーカー。
通常のスピーカーと違い正面への直進性に優れ、隣り合わせた場合でも音が混ざらないという超仕様です。
スピーカーの上に印刷した広告バナーをかけることによって、音の出る広告バナーや広告ポスターとして活用することができるため、大きな音を出さなくても正面にいる遠くの人まで音量が小さくならず遠くまで届きます。
http://research.yamaha.com/transducer/tlf-speaker/

仕様としては、A0とB1サイズがありそれぞれ
外形寸法が811x1159x1.5mm / 698x1000x1.5mm
質量:460g / 350g
動作環境条件:周囲温度0~40度/周囲湿度15~80%結露・雨天などに濡れないこと。
出力レベル:最大92dB / 最大89dB
再生周波数帯域:400~4,000Hz

TFLアンプモジュール
外形寸法:144x32x68mm
質量:200g
入出力端子:SPEAKER OUT端子、Audio IN端子、Audio OUT端子
電源:AC 100V 50/60Hz
消費電力:2W



このTLFスピーカーを活用した事例として株式会社アスコンが店内放送専用システムとしてのセットトップボックスを出展していた。
インターネット接続されているパソコンやケータイなら、どこからでもコントロール可能で、店内各売り場へのコンテンツ配信はすべてネットワーク経由でタイムリーにコントロールできるというスグレモノ。
さらに、このセットトップボックスに発信用無線LANルーターを接続することで、スマートフォンに売り場限定情報を配信することも可能となっており、SDに内蔵された音源や動画といったデータも配信することができる。




そして音響のヤマハらしい製品が出展されていました。
スピーチプライバシーシステムという製品で、ヤマハ独自の情報マスキング技術を搭載し、
周囲に聞かれたくない会話を人の声や自然の音で包み隠しまわりに聞き取られにくい
快適な音環境でお客様の安心を守るといういわば、音のセキュリティとも言える製品でした。

人に聞かれたくない個人情報が第三者に漏れ聞こえてしまうことを防ごうという考え方で
病院や薬局など、会話によるコミュニケーションが欠かせいない現場で活用されているようです。

他にも、役所の保険や年金窓口、福祉事務所や障害者窓口といったシーンでも活用できそうです。
また、金融関係の窓口などでも応対が聞かれて店舗を出た時点で強盗という話はよくあるケースですので金融機関などにも需要があるかもしれません。

こういったスピーチプライバシーシステムを導入することで、患者やお客様のプライバシーを守っているというアピールで好印象を持って貰えるケースもあるそうです。