【追記あり】 【レポート】 ミクシィのコミュニティサービスで管理人不在が多発

すっかり、Twitterが普及し、とりあえずTwitterかLINEという時代に
なってしまいましたが、実はまだミクシィはSNSサービスを続けています。

とは言っても、ミクシィで現在利用されているのは、Twitterミラーの
つぶやきサービスと、コミュニティのサービス。

しかし、このコミュニティサービスも管理人が長期間ログインしないまま
放置されてしまい、コミュニティが管理されないまま、ユーザーだけが
取り残されている現状があります。

コミケ84

このコミュニティは、コミックマーケットが開催されるたびに
管理人権限でトップ絵とコミュニティ名が最新の開催回に更新
されるため、登録利用者数が16000人もいる大規模コミュニティでした。

しかし、管理人も副管理人も、長期間ログインしない状態が続き
2013年の夏コミ頃の更新以降、時間が止まっています。
利用者は管理人と副管理人に、更新や管理をするように
直接連絡を試みましたが、対応されることはなく、
既に3年が経過しています。

このような管理人の長期不在コミュニティはミクシィ全体に広がり
相当数のコミュニティが機能不全を起こしているのが現状です。

そこで、筆者はミクシィのサポートに問い合わせたところ
以下のような返信が返ってきました。

>管理人・副管理人を変更することは出来ません。
>新たにコミュニティを作成いただくこともご検討いただけますと
>管理人による運営ができていないコミュニティについては、
>大変大きな問題だと認識しています。
>より快適にコミュニティをご利用いただけるような仕組みをご用意したいと
>思いますので、今しばらくお時間をいただけますと幸いです。

この返信をもらったのは2016年の5月末。
確かに、この時点では管理人・副管理人を変更することは出来なかったかも
しれません。
しかし、コミュニティの管理人が死亡するなど、管理人が管理できないことが
発生することは十分に想定できたはずで、そういう想定をしていないのは
ミクシィの運営上、落ち度があると考えられ、怠慢であると言わざるを得ません。

新たにコミュニティを作成しろ、という案内もあります。
同じコミュニティを乱立させた場合、これからコミュニティを検索してくる
利用者は、混乱をするでしょう。
同じ機能を持ったコミュニティは1つであるべきで、情報源が分割
されてしまうのは、サービスとしては不便です。
重複コミュニティを推奨するようなやり方は納得できません。

ミクシィの返信からは、管理人不在コミュニティは問題だという認識は
文面上あるようです。対策には時間がかかるかもしれません。
しかし、既に4ヶ月が経過しており、この間になんら対策もアナウンスも
無いのは正直どうなのか、とミクシィに不信を抱いたのが本記事の
趣旨です。

「ぶっちゃけ、今時ミクシィとか古い」

という意見も当然あるでしょう。
しかしですね、まだそこにユーザーはいるのです。
ミクシィが会社として、SNSサービス部門に予算が無いのであれば
さっさとミクシィを廃止して終了したら、「ああそうですか」で
心置きなく、TwitterやFacebook、LINEに全面移行できるのです。
でも、そうしないからには、ミクシィさんには、責任もって
サポートをしていただきたいと思うばかりです。

かつては、ミクシィ年賀状サービスで住所も知らないマイミクさんに
年賀状を送ることも出来たり、クリスマスになったらイベントがあったり
SNSサービスとしてはとても充実していましたが、いまや、
年賀状もクリスマスイベントも行われず、ひっそりとしたものです。

また、足あと機能の廃止では、機能廃止を訴えるコミュニティが出来て
反対運動が巻き起こるなど大規模な反対抗議も起きましたが
ミクシィはそれを押し切って、足あと機能を廃止し、失望したユーザーは
Twitterの普及によりどんどん流出していきました。
結果、ミクシィはTwitterアカウントと連動して、Twitterで投稿した
文章をミクシィのつぶやきに連動して表示させるという誰得機能を
実装し、「ミクシィに巡回しなくてもツイート流れるからいいや」
でTwitterへのユーザー流出を認めてしまいました。

ユーザーの声を無視して好き勝手にした結果、ユーザーが
サービスの利用をやめて離れてしまう現象はミクシィに限ったことでは
ありません。
かつては国内トップシェアを誇っていたオンラインゲームである
「ラグナロクオンライン」は2008年頃に、6万人の同時接続が
行われる大規模オンラインゲームであり、同時に、
自動プログラムによる不正利用者「BOT」プレイヤーによる
ゲームシステムへの影響が大きく、運営会社である
「ガンホー・オンライン・エンターテイメント」がこうした不正対策を
一切行ってこなかったため、大規模抗議運動に展開。
その後、失望したユーザーの離脱が数年かけて行われた結果
現在では接続利用者1万人以下、コミックマーケットに至っては
数百あったサークルが数十までに激減した。

話はそれてしまったので、強引に戻るが、
ミクシィが今後、管理人不在コミュニティ対策が行われるか、
またはこのまま放置するのか、ミクシィ運営のあり方が問われる。


【追記 2016/09/25】
ミクシィから追加の返信が来たので公開します。


>お問合わせの件につきまして、引き続き対応策を検討しておりますが、
>コミュニティを利用している多くのユーザーに影響するため、対応には
>お時間を要する状況です。

>より快適にコミュニティをご利用いただけるような仕組みをご用意
>したいと思いますので、今しばらくお待ちくださいますよう、重ねて
>お願い申し上げます。

文面通りに、対応策を検討中と見ていいんでしょうか。
とりあえずは、ミクシィ運営事務局がコミュニティ対策をしてくれることを
待つばかりとなったようです。