【記事】アップルがNFC専門家を採用、iPhoneおサイフ化へ前進

人事情報から企業の未来を読みとくコーナー。今回はアップルのモバイルコマース担当プロダクトマネージャーにBenjamin Vigier氏が就任した話です。Vigier氏はNFC(Near Field Communication = 近距離無線通信)の専門家。これまではmFoundryというモバイルペイメントをあつかう企業で、PayPal MobileやSprint MyMoneyManagerといったケータイおさいふ系サービスや、スターバックスでiPhoneとバーコードを使って支払いを行うサービス、携帯キャリアや銀行向けの支払いサービスなどを手がけていました(以上、ご本人のLinkedIn情報より)。これからiPhoneにNFCサービスを加えるつもりなら、アップルにとってうってつけの人材になります。

他方、Near Field Communication Worldによれば、このところアップルによるNFCまわりの特許出願が次々と明らかになっているとのこと。モバイル端末を使った支払いサービスはもちろん、端末がクーポンがわりになるとか、飛行機のチケットがわりになるとか、スマートフォン後進国ではわりと日常的に耳にする類のサービスが記述されています。iPhone 4ではテレビ電話対応が大きなトピックとなり国内ケータイの着眼点の良さが大いに証明されましたが、今度はおサイフケータイが本歌取りされるのかもしれません。


(情報元:Engadget Japanese)
http://japanese.engadget.com/2010/08/16/nfc-iphone/




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2008年頃から関連特許を出していたアップルですけれど、ようやく何かが動き出したようですね。
ただ、日本の場合はNFCではなくFelicaチップを搭載普及させている環境があるるので、単純に手放しでは喜べないのが実情です。
NFC実装でFelicaリーダーでもおサイフケータイとして認識させられるのか、またはリーダー側が対応に迫られるのかは分かりませんが、いずれにしても次世代iPhoneでは間違いなくNFC実装が目玉になるのは間違いが無さそうです。

もっとも、日本ではAndroid端末にFelicaを実装するのが先かもしれませんが…。