【アニメ】劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見終わって(ネタバレ無し)

 2020年9月18日、劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンが予定通り、

無事上映初日を迎えた。

事前のチケット販売の状況からすると、東京都内の映画館は全席完売になり、

当日のTOHOシネマズ上野では全席完売の表示がされた。



また、上映2日目には、声優と監督による舞台挨拶も行われ、

全国150館をつないで中継上映も行われた。

この舞台挨拶で監督の石立太一氏は、京都アニメーションで一番時間をかけた

と紹介した。

声優の石川由依さんは、ヴァイオレットの成長を実感したとコメント。

約1時間の舞台挨拶では、ヴァイオレットの手紙について石立太一監督より

「読み上げられていない一行がある、いつか答え合わせが出来たら」

と語り、含みを持たせた。


さて、ネタバレをするわけには行かないが、劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン

は、テレビシリーズ第10話で病気の母が娘のアンに50年分の手紙を代筆

した話につながっている。

既にテレビシリーズを見た人は復習する必要は無いが、劇場版では

この後のエピソードが織り交ぜられている。

そして、テレビシリーズを通しての「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

という女性と、シリーズ作品として完結している。


本来ならこの劇場版は2020年1月に上映されているはずだった。

しかし、その上映は2度も延期された。

2度の延期で上映日は未定になり、上映日の発表があったのは

TOKYOMXでの再放送が終わった直後、上映日が告知された。

http://ayasoku.blogspot.com/2020/06/blog-post.html

それから待つこと3ヶ月、ついに上映を迎えた。

普段、待つことには慣れているヲタクであっても、上映初日は

さすがにドキドキが隠せない。

ついにこの日が来たと、映画館に行き観てきた。

エンドロールでは、1人も席を立たず、照明が点くまで誰も席を立たなかった。

はっきり言えば、この作品は京都アニメーションでしか出来なかったし、

京都アニメーションだから実現したと言って過言ではない。

それほどまでに美しく、とても素晴らしい作品になった。

ニュースサイト「ねとらぼ」のまとめた記事によれば、大絶賛のコメントで

評価されている。

https://nlab.itmedia.co.jp/research/articles/54431/


いわゆる、「萌えアニメ」でもなく、戦争描写も含むこの作品は、

戦争は本当に残酷であると同時に、1人の女性の成長を本当にとても丁寧に

描いている。

もちろん、それは原作者の暁佳奈さんによる世界観と作品だが、

原作はもっと緻密に書かれているので、テレビシリーズだけを見ていた人も

機会があったら、原作小説は見て欲しい。

アニメと同じ設定ではないが、そこには、もう1つの世界観の

ヴァイオレット・エヴァーガーデンが確かに存在する。

また、「エバーアフター」のエピソードには、CH郵便社の社長である

クラウディア・ホッジンズ社長の想いのエピソードが割りと重要な

ポイントなので、本作のファンとしては必ず回収しておきたいエピソードになる。


実は私も、ヴァイオレット・エヴァーガーデンのきっかけは

2018年の正月、コミックマーケットが終わり新年会で集まったときに

「今度、劇場クオリティのすごいアニメをテレビでやるらしい」

と聞いて、見始めた1人だ。まさか、こんなに思い入れのある作品に

なるとは思ってもみなかった。


こんなにも思い入れのある作品と出会えたことに感謝したいし、

原作の暁佳奈さんや制作をした京都アニメーションにも感謝している。