【実録体験レポート】 #胸腺腫 摘出手術を体験してきた!

2021年4月23日、突然咳がひどくなり、かかりつけ医にかかる。
このときの処方は、カロナール錠300、フェキソフェナジン60ミリ
コルヒチン錠0.5ミリ、イソジンガーグル液7%30ml
念の為、PCR検査を翌日に受けるも陰性

4月27日は血液検査を受けるも、なぜか凝固不能で計測できず。
5月06日には、セフカペンピボキシル100ミリ、クラリスロマイシン200ミリ、
プラデスミン配合錠、アンブロキソール15ミリ、フスコデ配合錠の7日分処方に変更
5月13日に同じ処方で7日分処方
5月20日、同じ処方で7日分処方と血液検査。
この時、白血球数が122あり「なんらかの炎症があるんだろう」との判断
5月27日、同じ処方で7日分処方
6月01日、同じ処方で7日分処方
6月08日、同じ処方で7日分処方
6月13日、トラネキサム酸錠50ミリ7日分処方
6月15日、血液検査:結核菌陰性、アビウム陰性、イントラセルラー陰性
クレブシエラ検出、緑膿菌検出
6月17日、同じ処方で7日分+トラネキサム酸錠50ミリ4日分処方
6月27日、アンブロキソール15ミリ、トラネキサム酸50ミリ、フスコデ配合錠14日分処方
6月29日、血液検査:白血球数104、PT-IgG 14、FHA-IgG 38(百日咳抗体)
7月06日、アジスロマイシン250ミリ3日分処方、百日咳と診断される。
7月08日、セフカペンピボキシル100ミリ、クラリスロマイシン200ミリ、
アンブロキソール15ミリ、フスコデ配合錠 7日分処方
7月11日、カルボシステイン錠500ミリ、トラネキサム酸50ミリ、フスコデ配合錠 7日分処方
ここでかかりつけ医からCT検査を受けるように指示を受ける
7月13日、紹介状持参で放射線科クリニックを受診、胸部に28ミリの腫瘍ありと診断
撮影画像を持たされ、かかりつけ医に渡すように言われる。
(中略)
8月05日、血液検査:白血球数118
百日咳抗体、PT-IgG 15、FHA-IgG 58
ここでかかりつけ医が、
「奇形腫、胸腺腫、甲状腺がんの3つが疑われるので胸部外科か、呼吸器外科を探せ」
と言われる。
その日のうちに東京都内の呼吸器外科を探し、かかりつけ医に報告
医療機関同士の提携予約により、紹介状が出され、診察予約が入る。
8月17日、呼吸器外科を受診、次回に造影剤を使用してCT撮影と説明
8月31日、再診。胸腺腫の疑いがあり手術で摘出しましょうと診断。
9月07日、再診。肺拡散能力検査とダブルマスター心電図測定。
「あさってか金曜日から入院出来るけど、入院するー?月曜日には手術できるよー」
とのことで即決。
事前説明では、「腫瘍になっている胸腺腫瘍と周囲の脂肪組織、隣接している肺の一部
を切除して、週末ぐらいには退院」という計画を説明される。
9月09日、入院。
9月13日、手術。およそ2時間で終わり、12時過ぎに覚醒、ICUに泊まる。
9月14日、せん妄状態が発生、身体に麻痺のような状態があり緊急でCT撮影、
なお13時頃に担当医がリハビリのために立たせようとするも身体が動かず
リハビリに至らず。
リハビリの先生が来るも異常を察知してリハビリどころではなく、精神科医を召喚
視野が右側方面で届いていない状態を確認される。
精神科チームが召喚され原因特定作業されるも19時頃に痛み止め投与の際に気絶。
21時頃に覚醒したときには、麻痺のような状態から離脱。

9月15日、リハビリスタート。病棟廊下を3周歩く。なぜか米が食べられない。
バナナと牛乳を飲む。
尿道カテーテル抜去、ドレーン1本を抜き縫合。
9月16日、もう1本のドレーンも抜去・縫合。硬膜外麻酔の管も外される。
食欲が通常に戻る。基本的に病院食で出ているものは完食。
リハビリでは病棟廊下を6周歩く。
シャワーを浴びていいとの許可が出てシャワーを浴びる。
診察医(呼吸器外科部長)が「週末様子を見て退院を決めましょう」
と、週末まで経過観察を受ける。
9月18日、「連休中か連休明けに退院の方向で」と言われる。
9月19日、「連休明け9月21日に退院です」と言われる。
9月20日、薬剤師から、服用中止になった既存処方薬について説明を受ける。
また、既存処方薬について置き換えて処方する薬を説明され、退院後もかかりつけ医に
既存処方を中止し、置き換えた薬の処方に切り替えてもらう旨、説明を受ける。
手術後の痛み止めとしてロキソプロフェンナトリウムが20錠退院時に出される旨の説明があり、基本的に1日1錠だが、痛みがあれば服用していいと説明を受ける。
9月21日、無事に退院。
9月26日、かかりつけ医に出所報告。手術箇所の確認をしてもらい、
「診療情報提供書もらってきて」と言われる。
9月30日、再診。レントゲン撮影、血液検査の後に診察医により生体検査の結果と
抜糸を受ける。ステージⅡで、放射線治療不要、重症筋無力症も心配無さそう
とのこと。

で、今回のこの「胸腺腫」というのは、かかりつけ医によると、
「血液検査では、ガンの反応が無いので、甲状腺がんである可能性は低い。
しかし、奇形腫か、胸腺腫の疑いはある。奇形腫の場合、破裂すると危険、
胸腺腫でも手術が必要。しかしここの診療所の設備では対応出来ない」
という話でした。
このため、胸部外科か呼吸器外科を探せという話になり、ググって自分で
信頼出来そうな呼吸器外科と医師を探し、かかりつけ医に報告しました。

日本肺癌学会による解説によると、「人口10万人あたり0.44~0.68人に発生する」
そうで、30歳以上の男女差が無いようです。
基本的に悪性腫瘍なので、胸骨正中切開による胸腺腫・遺残胸腺組織・
周囲の脂肪組織を一塊として切除する拡大胸腺全摘術だそうです。

術後は、胸骨を切開しているので、傷口が開かないようにバストバンドで固定され
退院後も2~3週間の使用が必要でした。
傷口自体はロキソプロフェンナトリウムを飲んでいるので入院中は1日3回服用で
くしゃみと咳き込む時だけ、ズキッと来る以外は正常。
ただ、5日ぐらいまでは歩くのがしんどい(傷口を保護しようとする動作)
で歩行速度が鈍りました。
約2週間経過で、くしゃみでの痛みの影響は無くなりましたが、歩行速度を
通常速度で歩こうとすると若干しんどい状態があります。
手術後17日目で抜糸をされましたが、「抜糸後は市販の絆創膏張り替えて」
というものでした。
現時点では日常生活に戻っていますが、ロキソプロフェンナトリウムは
朝夕に1錠ずつ飲んでいる感じ。おそらくこちらも徐々に減らせそうです。

入院に備えてよく言われる「ふりかけとソースは持参しとけ」
ですが、病院食の出来がよかったため、ふりかけは1回のみ使用しただけで
ソースは未開封のままでした。
逆に箸の持参が必要で、竹割箸を持ち込みました。

ネット回線は入院する病院にはWi-Fiが無いとの説明だったので、
とりあえず楽天Wi-Fiルーターでいいかーと安易に考えて手配しましたが
これが大失敗。
なんと、東京23区内にも関わらずパートナー回線に接続し5GBで通信制限を
受けることに。
いやあ人権無いなあ!とは思ったものの、基本的にはTwitterと5ちゃんねるの
ニュース速報が見れれば問題が無かったので、なんとかなりました。
この部分、本来であれば、8月31日の段階で、ソフトバンクのプランを
「メリハリ無制限」に切り替えれば9月1日から適用開始だろうと
高をくくっていましたが、なんと適用開始は10月1日からの表示。
結局プラン変更が間に合わなかったため、即決で楽天モバイルのWi-Fiルーターを
申し込んだという話です。
現在は、MNOキャリア契約の場合、ほとんどが無制限プランが提供されているので
入院の話が見えたらすぐにプラン変更を実施してもいいでしょう。
間に合わない時には、レンタルWi-Fiを契約して大容量プランを1ヶ月使い
退院後に速攻で解約・返却するのもありかもしれません。
だいたいFUJIWIFIさんあたりで。
また、DiDiのタクシーが展開されているエリアでは、なんらかのクーポンが
出ている他、以下の紹介クーポンを使ってスマホに登録すると、有効期限30日の
DiDiタクシー500円オフが使用できます。
※東京都内は別途DiDi Special 3000円オフ1回14日間有効が追加
DiDi紹介クーポン「JP6MKS7N」
※現在インストールしていない場合にはクーポンを入力せず、使用直前か前日
あたりにインストールして登録されるのがいいと思います。
早すぎると、クーポンの有効期限が来てしまうので。
これがあると、病院から退院後などに最寄り駅まで割引きを受けられます。

あと入院中は、テレビカードなどをプリペイドで支払う必要があります。
千円札でのチャージが必要になるので、入院前にある程度の現金紙幣を
持っていることが望ましいです。
病院内売店も事前に決済方法を確認しておきましょう。
現金以外に、Suica、Edy、クレジットカードなどが使える場合には、
入院中の買い物が楽になります。
特に、飲料系では緑茶やポカリスエットなどが必要になるので、売店の品揃えを
事前確認することは重要です。

現在のコロナウイルスの状況下では、面会が基本的に出来ない場合が多く
入院受付などを通して差し入れなどを預かって受け取るなどの手順が必要です。
また、病院によっては、手紙などの郵便などは受け取れることがあります。
注意が必要なのは、Amazonなどの商品受け取りや、ヨドバシカメラの商品受け取りです。
必ず事前に担当看護師に、受け取りについて確認をしてから注文をしましょう。
大型商品でなければ、だいたい受け取りは出来る様子です。
(特にスマホの充電器・充電ケーブル、本・雑誌のようなもの)

他に必要なものは、記入済みのお薬手帳、スマホの充電器類、
ステレオイヤホン、卓上時計、延長電源タップです。卓上時計は時間の感覚を掴むのに重要です。
ステレオイヤホンについては、テレビやスマホなど、他の患者さんのいる
大部屋などの場合、イヤホン使用が求められるので必須です。
電源タップは1~2mぐらい。ベッドの枕元にサービスコンセントがあるので
だいたい使用出来るようなので(事前確認必須)、ここから電源タップを引き込み、
ベッド脇までコンセントを延長させてから、スマホ用充電器を接続するぐらいの距離が必要です。
あとは、100円ショップで売られているデジタル式の気温計。
これは卓上時計と一緒にサイドテーブルに置けば、時間と気温が把握出来るので重要です。
セリアさんには見かけないのですが、キャンドゥさんで見かけます。
ダイソーは大型店にある様子(小型店だと取り扱いが無い模様)
もし購入するのであれば、タニタさんの時計付き温湿度計とか、シチズンさんの時計付き温湿度計とかあるので、こちらを買っておくのがいいかも。

なお、入院中にプレイするぜ!と持ち込んだSwitch版「月姫」は、まったくプレイする
余裕がありませんでした。

最後に重要な情報。
入院前に健康保険組合に「健康保険限度額適用認定申請書」を提出し、
「健康保険限度額適用認定証」の交付を受け、医療機関の窓口に認定証と被保険者証を提出
すると、高額療養費制度を現物で給付出来ます。
例えば、入院費用が100万円かかり、自己負担額が3割負担の場合30万円かかりますが
この制度の適用認定証の交付を受けて入院先に提出しておくと
自己負担額が下がります。
報酬月額27万円以下で自己負担額が57600円、報酬月額がもうちょっとあったとしても
93000円ぐらい。
上限まで行っても14万円ぐらいです。
ここを覚えておくと、入院前に届け出をして適用認定証の交付を受けられれば
退院時の自己負担額はぐっと下がります。
医療保険や入院保険などに加入している場合には、退院後に申請すると
保険金が支払われます。
※健康なうちに入院保険、三大疾病特約、婦人病特約などは掛け捨てでいいから加入しとけ。