【記事】「VOCALOID(ボーカロイド)」の新バージョン「VOCALOID3」2011年9月末発売予定、「ぼかりす」も発売予定
さらに高品質な歌声合成音と使いやすい楽曲制作環境を提供するため、ヤマハが歌声合成ソフト「VOCALOID(ボーカロイド)」の新バージョン「VOCALOID3」を開発し、2011年9月末に発売するそうです。
また、「VocaListener(ボーカリスナー、略称:ぼかりす)」についてヤマハが「VOCALOID Job Plugin」として開発し、発売する予定だそうです。
製品詳細は以下から。2011/06/08 20:20にさらに発表会の様子を追加しました。
また、「VocaListener(ボーカリスナー、略称:ぼかりす)」についてヤマハが「VOCALOID Job Plugin」として開発し、発売する予定だそうです。
製品詳細は以下から。2011/06/08 20:20にさらに発表会の様子を追加しました。
歌声合成ソフト 「VOCALOID」の新バージョン「VOCALOID3」を開発
今回の「VOCALOID3」はこれまで一体で提供していた、楽曲制作ソフトウェア(「VOCALOID3 Editor」:主に入力などのインターフェース部分)と歌声ライブラリ(歌手の声のデータ)を分離して提供することにしており、「VOCALOID3 Editor」は9月末に発売開始を予定しているとのこと。歌声ライブラリについてもヤマハよりライセンスを受けた各社より、順次発売される予定だそうです。
今回の「VOCALOID3」はこれまで一体で提供していた、楽曲制作ソフトウェア(「VOCALOID3 Editor」:主に入力などのインターフェース部分)と歌声ライブラリ(歌手の声のデータ)を分離して提供することにしており、「VOCALOID3 Editor」は9月末に発売開始を予定しているとのこと。歌声ライブラリについてもヤマハよりライセンスを受けた各社より、順次発売される予定だそうです。
「VOCALOID3」の特長は以下のようになっています。
1.さらにリアルな歌声合成音
合成アルゴリズムの改良と、合成音の品質向上により、従来の「VOCALOID」「VOCALOID2」の合成音に比べてさらにリアルな歌声を合成することが可能。歌声ライブラリにはこれまでよりも大きな単位でサンプルを持つことが可能になり、よりなめらかな合成音が実現されています。また、従来苦手だった早口の合成音についても改良を加え、より自然な発音で合成できるようになったとのこと。さらにこれまでは音程が変化すると、サンプルが切り替わるところで突然音色が変化する場合があった点についても、「VOCALOID3」の合成エンジンでは音色の変化がスムーズに行われるように改良を加えたそうです。
2.使いやすいユーザインタフェース(「VOCALOID3 Editor」)
「VOCALOID Editor」のユーザインタフェースを一新し、従来のピアノロールスタイルのエディタ画面に加えて、各トラックを管理しやすくするために、「DAW(Digital Audio Workstation)」のようなトラックビュー画面も導入。各トラックには複数のパートを配置することが可能で、歌声パートの編集がより効率的に行えるようになっています。また、従来にはなかった伴奏(オーディオファイル)再生機能も搭載しており、ステレオとモノラルのオーディオデータがそれぞれ1トラックずつ再生可能。これにより、合成した歌声と伴奏を同時に視聴しながら楽曲を制作したり、ブレスなどの効果音を効果的に使用することが可能になっています。さらに「VST Host」機能を搭載することで、合成した歌声にリバーブなどのエフェクトを付加することができ、「VOCALOID3 Editor」単体で一通りの楽曲制作が可能になったとのことです。
また、「VOCALOID Job Plugin」機能により、歌声トラックの編集機能を拡張することが可能になったほか、外部モジュールにより、音符やコントロールパラメータなどの内部データにアクセスし変更することも可能になります。これにより、独自の歌い回しの表現などを自動的に付加することも実現できます。
なお、「VOCALOID2」の歌声ライブラリは、「V2 Library Import Tool」を使い、「VOCALOID3 Editor」でも使用することが可能になります。(一部のライブラリのみインポート可能。有料の場合あり)「VOCALOID3 Editor」の対応OSは「Windows XP」「Windows Vista」「Windows 7」です。
3.歌声ライブラリと楽曲制作ソフトウェアを分離して販売
従来は、歌声ライブラリに常に楽曲制作ソフトウェアがバンドルされる形で販売されていましたが、今回の「VOCALOID3」では楽曲制作ソフトウェア(VOCALOID3 Editor)と歌声ライブラリを別々に販売することに。これにより、ユーザーは基本ソフトウェア部分を共通して使用でき、歌声ライブラリのみを選択し追加していくことができることから、様々なタイプのライブラリを扱え、楽曲制作の可能性が大幅に拡がるとしています。
なお、歌声ライブラリには機能限定版の楽曲制作ソフト「Tiny VOCALOID3 Editor」が付属し、「VOCALOID3 Editor」は「VOCALOID Store」より発売、歌声ライブラリはこれまで通りヤマハからライセンス提供を受けた各社から発売するとのこと。
4.多言語対応
従来の日本語と英語に加え、新たに中国語、韓国語、スペイン語に対応。各国語の歌声ライブラリを用意すれば、その言語での歌声の合成が可能となるそうです。また、「VOCALOID3 Editor」のメニュー表示も簡単に使用言語のローカライズが可能になるそうです。なお、今後も対応言語を増やしていく予定だそうです。
5.合成API、プラグイン仕様の公開
当社とライセンス契約を結んだ法人や個人に対して、合成エンジンのAPIを公開いたします。これにより、従来のユーザインタフェースにとらわれない新たな歌声合成ソフトウェアの開発が可能に。また、前述の「VOCALOID Job Plugin」についても仕様を公開。これにより、ユーザーが独自の「VOCALOID Job Plugin」を開発することが可能となります。開発された歌声合成ソフトウェアや「VOCALOID Job Plugin」は、「VOCALOID Store」を通じて配布することが可能だそうです。
さらに、合成エンジン自体のライセンスも開始、これにより例えばPC上でのゲームアプリなどで歌声合成機能を使用することも可能になる、とのことです。
以下、情報元に写真多数。
情報元:GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20110608_vocaloid3/
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VOCALOIDエンジンも次のステージに進むようです。
よりなめらかに、より使いやすいユーザーインターフェイスになるようです。
ボカロプロデューサーさん、要チェックですね。