【あやコラム】2010年のスマートフォン開戦

2010年4月1日、NTTdocomoからソニー・エリクソン製スマートフォン
XPERIA X10がいよいよ発売された。
ノジマ六本木での深夜販売や、ヨドバシカメラAkibaでのNTTdocomo社長挨拶式典
そして、KDDIとソフトバンクモバイルからもAndroidスマートフォンが出揃った。

一方で、関連した動きがいくつかある。
まず各社の端末に搭載されているCPUだが、これはQualcomm社の
SnapDragon 1GHzが搭載されている。
だがQualcomm社は既に次のCPUをアナウンスしている。
一つは、シングルコアのSnapdragon 8X50A、45nmチップ、1.3GHzクロック。
一つがデュアルコア8X72で、二つのScorpionコアが1.5GHz動作し、
フルHD 1080p再生に対応している性能を持つという。
(参考:http://channel.hexus.net/content/item.php?item=21837 )

搭載されているAndroidOSでも動きがあるようだ。
現在1.5/1.6/2.0/2.1の各種バージョンがあるが、バージョンごとに
機能制限や追加機能があり、搭載する製品を開発するメーカーは
ほぼカスタムOSとして対応してきたが、今後は各バージョン差の
主要機能をOSから切り出して、Android Marketからダウンロード
することでアップデートできるようにするらしいというもの。
(参考:http://www.gizmodo.jp/2010/04/androidos.html )

シャープでもKDDI/au向けに発表が行われたIS01をベースにした
開発用端末を発売すると発表し、OSの書き換えに対応、アプリケーション
開発に必要な開発環境の提供などを行うことでスマートフォン市場の拡大を狙っている。
おそらくKDDIだけではなく、今後各事業者から発売されるであろう
シャープ製Android端末の動作を考慮しての開発環境の提供と思われる。
(参考:http://www.sharp.co.jp/corporate/news/100330-a.html )

以上のことから、今年前半は現在発表されている製品群が話題になり
今年後半には、さらに進化したスマートフォン端末の登場や、
性能向上機が発表されることが予想される。
何よりも気になるのは、スマートフォンでフルHD再生が出来るような
デュアルコアCPU搭載が視野に入っているということだ。
おそらく製品化は来年になると思われるが、これからのスマートフォンは
既存の携帯電話に置き換わる存在となっていき、よりパソコンライクな
使い方がスタンダードになると予想される。



約15年前、シャープのモノクロ液晶ザウルスにモデムを付けて
グレー公衆電話からパソコン通信に接続したら警察官から
職務質問を受けた時代が遠い過去に思えてしまうほどに
時代は進化した。

まったく関係ないのだが、スマートフォンカテゴリでは、
カシオ日立モバイルコミュニケーションズさんはG'zシリーズの
スマートフォンを出してきてくれないか!と切実に思う今日この頃であるw