【記事】飲み屋に落ちてた次世代iPhone徹底解剖(その2)
本物だと思う8つの理由と感想、続きます。
• 背面は全部フラットで、材質は携帯シグナルが通るよう、ガラスかセラミックか光沢のあるプラスティック製になってます(たぶんガラス)。背面を叩いて出る音は、前の画面のガラスを叩いて出る音より、もっと空洞っぽい高い音ですが、これは中の部品の向きとかで出る違いかも。
• 外側はぐるっとアルミのボーダー。
• 画面は3GSより若干小さめ(ただし解像度は高く見える)
• どれもこれも四角、四角してます。
• 3g重くなりました
• バッテリーは16%大きく
• 中の部品はミニチュアにして、大きいバッテリーの収納スペースを確保
理由その1. アップルで試作機紛失騒ぎがあった
アップルに強いコネのあるDaring Fireballブログのジョン・グルーバー(John Gruber)によると、アップルでは実際にiPhone試作機が1台失くなって探してたようです。
理由その2. スクリーン
Tunesの画面から先には繋げませんでした。が、スクリーン上のUSBケーブルはかなり質の高いもので、ピクセルが1個1個見分けられる感じ。次世代iPhoneの解像度が具体的にいくらいくらとハッキリお伝えはできないんですが、今のiPhone 3GSよりはだいぶ高解像度は上がってます。
理由その3. OS
見つけた人の話では、このiPhoneにはiPhone OS 4.0が発表になる前からiPhone 4.0が搭載になってて、実際いじってiPhone 4.0の機能を楽しむことができたみたいです。ギズが入手した時には、アップルが遠隔操作で停止した後だったので、使えなかったんですけど。復元はできませんでした。ファームウェアは端末別(3GSのファームウェアは3GS端末からしかロードできない)で、この未発売端末に対応するファームウェアはまだ出てないので...。これもガチだと思う、もうひとつの証拠です。
理由その4. 母艦がiPhoneと認識する
コンピュータに繋ぐと、ブートシーケンス(起動順序)も「connect to iTunes」修復機能が出るところも、まさにiPhone。この端末のことは、XcodeもTunesも両方ともiPhoneと認識します。Mac OS XのSystem Profilerでも「復元モードのiPhone」として報告が...。遠隔で携帯を機能停止にされた結果、当然こう出ちゃうわけですが、報告では製品識別の番号が(CPIDもCPRVも)3Gとも3GSとも違うものでした。お~。
理由その5. マイクロSIM採用
マイクロSIMも、これが次世代iPhoneであることを示す何よりの証拠です。今現在、米国内でこの標準を採用している携帯は他にないですから。
理由その6. やたらと手の込んだカモフラージュのケース
携帯は外からは3GSに見えるよう、特別に作られたプラスチックのケースに入ってます。このケースが普通じゃないんですよ。新搭載のスイッチ、ポート、カメラの穴、カメラフラッシュのため穴を新しく開ける手の込みよう! なんだけど、その辺で買ったBelkinとかCase-Mateとかが売ってるケースにしか見えない! いや~目くらましとして完璧ですよね!
理由その7. 今こうして使われている、という事実
今年のモデルだと思う理由は、今こうして巷で使われているから、という1点に尽きます。アップルが2011年モデルを今からテストしてるのも変な話だし、こんな早くから仕上がり過ぎです。逆に去年のモデルにしてはコンポーネントが違い過ぎます。iPhone 3GSはマイクロSIMもなし、ロジックボードはもっとずっと大きく、カメラのフラッシュもなし、前面カメラもなし、バッテリーは小さく、カメラはもっと粗悪でしたから。となると、残る可能性は2010年モデルということに。
理由その8. 決定打は中身
疑問2. なぜボリューム専用ボタンが別々なのか?
ボリューム調整用ボタンはiPhone、iPod touch、iPadでは1個なのに、この新iPhoneでは2個です。 ちっちゃな改善に思えるかもしれませんが、よく考えてみると、iPhoneって「カメラ専用のボタンが欲しい!」という要望がとても多いんですよね。それに新発売のiPhoneはセンサも大きめなら、カメラのフラッシュも搭載になって、カメラ機能のウェイトが大きくなってます。総合して考えると、「もしかしてボタンを2個に増やしてきたのは、シャッターボタンに使える機能を用意するためなんじゃ?」という予想も成立しそう。
疑問3. なぜに継ぎ目が...?
たぶん新デザインで一番驚きなのが、この継ぎ目(縁の横に見えるやつかな?)でしょう。どういう美的基準にもそぐわないし、機能の面から説明を試みるにしても...あんまり大胆予想しちゃうとコケると怖いので控えておきますが...。でもまあ、見た感じ悪くはないですよ、1970年代のBraun製品みたいで。
疑問4. 縁に向かって細くなったり、カーブになってないのは何故?
これから出る記事でわかると思いますが、新iPhoneはミニチュアで、中身キッツキツ。先細くしたり、丸みをつけるスペースの余裕なんてないんです。可能な限りギュッと詰めており、電子部品以外に入る隙間もなし。
アップルは目下パッケージングとデザインの仕上げを急ピッチで進めている段階と思われますが、この拾い物の次世代iPhoneは今までとは違う、全く新しい携帯です。
何が新しい?
• ビデオチャット用の前面カメラ
• 標準の背面カメラも改善(レンズはiPhone 3GSより目に見えてビッグ)
• カメラ専用フラッシュ
• 標準SIMの代わりに(iPadみたいな)micro SIM搭載
• 画面も改善。960x460かどうかはハッキリとはわかりませんが、そんな感じに見えます。「Connect to iTunes」というスクリーンの表示も、3GSより解像度が格段に上がってます。
• 上のヘッドフォン専用ジャックの隣にはノイズキャンセレーション用の2個目のマイクロフォンっぽいものがついてます
• ボリューム専用ボタンは別々に2個
• 電源、消音、ボリュームのボタンは全部メタリック
• 標準の背面カメラも改善(レンズはiPhone 3GSより目に見えてビッグ)
• カメラ専用フラッシュ
• 標準SIMの代わりに(iPadみたいな)micro SIM搭載
• 画面も改善。960x460かどうかはハッキリとはわかりませんが、そんな感じに見えます。「Connect to iTunes」というスクリーンの表示も、3GSより解像度が格段に上がってます。
• 上のヘッドフォン専用ジャックの隣にはノイズキャンセレーション用の2個目のマイクロフォンっぽいものがついてます
• ボリューム専用ボタンは別々に2個
• 電源、消音、ボリュームのボタンは全部メタリック
変更点
• 背面は全部フラットで、材質は携帯シグナルが通るよう、ガラスかセラミックか光沢のあるプラスティック製になってます(たぶんガラス)。背面を叩いて出る音は、前の画面のガラスを叩いて出る音より、もっと空洞っぽい高い音ですが、これは中の部品の向きとかで出る違いかも。
• 外側はぐるっとアルミのボーダー。
• 画面は3GSより若干小さめ(ただし解像度は高く見える)
• どれもこれも四角、四角してます。
• 3g重くなりました
• バッテリーは16%大きく
• 中の部品はミニチュアにして、大きいバッテリーの収納スペースを確保
ゼッタイ本物だと思う、これだけの理由
ギズも「これは胡散臭いな」とは思いましたよ。みなさん以上とは言わないまでも、みなさん並みには懐疑的でした。偽のタレコミは年がら年中あるわけだしね。
でも1週間ぐらい使ってみたらこれがナカナカ良くて、アップルが最終成果物として出して恥ずかしくないクオリティーなのです。で、中を開けてみたら、それを裏付ける証拠が出るわ出るわ。これだけ証拠が揃ってしまうと、偽物の可能性は非常に薄いです。てか、事実上ゼロと言っていいぐらいですね。だって考えてもみてくださいよ。社外の人がわざわざアップルのコンポーネントを入手して、実際に動く携帯を一から作って、それを世界中の人にばら撒くなんて、普通あり得ないですよね?
それ以外の証拠をひとつひとつ見ていきましょう。
理由その1. アップルで試作機紛失騒ぎがあった
アップルに強いコネのあるDaring Fireballブログのジョン・グルーバー(John Gruber)によると、アップルでは実際にiPhone試作機が1台失くなって探してたようです。
さっそく周辺に電話かけまくってみた結果、今では僕もこれがアップルから出た本物のユニット - アップルが取り戻したがってる実機- に間違いないと思うに至っている。
拾った人が届けた先がギズ、という流れ?
理由その2. スクリーン
Tunesの画面から先には繋げませんでした。が、スクリーン上のUSBケーブルはかなり質の高いもので、ピクセルが1個1個見分けられる感じ。次世代iPhoneの解像度が具体的にいくらいくらとハッキリお伝えはできないんですが、今のiPhone 3GSよりはだいぶ高解像度は上がってます。
理由その3. OS
見つけた人の話では、このiPhoneにはiPhone OS 4.0が発表になる前からiPhone 4.0が搭載になってて、実際いじってiPhone 4.0の機能を楽しむことができたみたいです。ギズが入手した時には、アップルが遠隔操作で停止した後だったので、使えなかったんですけど。復元はできませんでした。ファームウェアは端末別(3GSのファームウェアは3GS端末からしかロードできない)で、この未発売端末に対応するファームウェアはまだ出てないので...。これもガチだと思う、もうひとつの証拠です。
理由その4. 母艦がiPhoneと認識する
コンピュータに繋ぐと、ブートシーケンス(起動順序)も「connect to iTunes」修復機能が出るところも、まさにiPhone。この端末のことは、XcodeもTunesも両方ともiPhoneと認識します。Mac OS XのSystem Profilerでも「復元モードのiPhone」として報告が...。遠隔で携帯を機能停止にされた結果、当然こう出ちゃうわけですが、報告では製品識別の番号が(CPIDもCPRVも)3Gとも3GSとも違うものでした。お~。
理由その5. マイクロSIM採用
マイクロSIMも、これが次世代iPhoneであることを示す何よりの証拠です。今現在、米国内でこの標準を採用している携帯は他にないですから。
理由その6. やたらと手の込んだカモフラージュのケース
携帯は外からは3GSに見えるよう、特別に作られたプラスチックのケースに入ってます。このケースが普通じゃないんですよ。新搭載のスイッチ、ポート、カメラの穴、カメラフラッシュのため穴を新しく開ける手の込みよう! なんだけど、その辺で買ったBelkinとかCase-Mateとかが売ってるケースにしか見えない! いや~目くらましとして完璧ですよね!
理由その7. 今こうして使われている、という事実
今年のモデルだと思う理由は、今こうして巷で使われているから、という1点に尽きます。アップルが2011年モデルを今からテストしてるのも変な話だし、こんな早くから仕上がり過ぎです。逆に去年のモデルにしてはコンポーネントが違い過ぎます。iPhone 3GSはマイクロSIMもなし、ロジックボードはもっとずっと大きく、カメラのフラッシュもなし、前面カメラもなし、バッテリーは小さく、カメラはもっと粗悪でしたから。となると、残る可能性は2010年モデルということに。
理由その8. 決定打は中身
中を開けてみたら、APPLEと社名を明記されたコンポーネントがいくつもありました。どの部品もぴったり収まっていますから、3Gや3GSの部品を別のボディに入れ替えたんではなしに、この筐体向けにデザインされた部品なことは一目瞭然です(もっと薄型でバッテリーも大きいので、入れ替えそのもの不可能ですけどね)。
インダストリアルデザインも一新
前の2世代は改善版という趣きでしたが、この新iPhoneは全く違うインダストリアルデザインであることが第一印象でわかります。加工は完璧で工場直送みたいな感じですが、アップルの全製品に共通して見られる特徴がいくつか欠けています。例えばメタルの縁に囲まれたスクリーンのガラス、シームレスなリム、縁に向けカーブ状に細くなってるところなど。あと、1個しかなかったボリュームボタンは2個に分かれてます。
ただしこれはデザインの進化というより回帰と言った方が正確かもしれませんね。残りのアップルの製品ラインと比べると分かるんですが、次世代iPhoneはiMacとiPadに共通するシンプリシティの原点に立ち返ったデザインになってます。今のiPhone 3GSは実言うと、iMacとiPadが持つハードなエッジ、Braun社ディーター・ラムス(Dieter-Ramish)風の実用主義のデザイン哲学からは脱線するものなんですね。その点、新iPhoneは例えばiPadと並べてみると納得というか。どちらもフィールも機能性もシンプリシティを追求してるという意味において同じです。
4つの疑問
それにしても何故、背面がユニボディのアルミのデザインじゃなく、黒のプラスティックなんでしょうね? 音声ボリューム調整のボタンが2つなのは何故? 継ぎ目が入ってる理由は? 背中の丸みが全部とれちゃったのは何故なんでしょうね?
疑問1. なぜ背面がプラスティックなのか?
iPadは背面が全部アルミなせいもあって、Wi-Fiシグナルが届く半径が限られてます。3G対応版は上に大きなパッチを搭載して発売になるので、あんだけ大きけりゃ受信状態の心配はないんですけど、でも新iPhoneにはそんなの積むスペースがないし...。非常に限られた表面積を活かして可能な限り強い電波を出さなきゃいけませんからね。ジョナサン・アイヴにしてみればプラスティックの背面なんて野暮ったいのは取っ払ってしまってiPad的スタイルで全部統一したいところだと思うけど、無線シグナルの受信は携帯一番の要です。美を犠牲してでも確保すべき機能かと。
iPadは背面が全部アルミなせいもあって、Wi-Fiシグナルが届く半径が限られてます。3G対応版は上に大きなパッチを搭載して発売になるので、あんだけ大きけりゃ受信状態の心配はないんですけど、でも新iPhoneにはそんなの積むスペースがないし...。非常に限られた表面積を活かして可能な限り強い電波を出さなきゃいけませんからね。ジョナサン・アイヴにしてみればプラスティックの背面なんて野暮ったいのは取っ払ってしまってiPad的スタイルで全部統一したいところだと思うけど、無線シグナルの受信は携帯一番の要です。美を犠牲してでも確保すべき機能かと。
疑問2. なぜボリューム専用ボタンが別々なのか?
ボリューム調整用ボタンはiPhone、iPod touch、iPadでは1個なのに、この新iPhoneでは2個です。 ちっちゃな改善に思えるかもしれませんが、よく考えてみると、iPhoneって「カメラ専用のボタンが欲しい!」という要望がとても多いんですよね。それに新発売のiPhoneはセンサも大きめなら、カメラのフラッシュも搭載になって、カメラ機能のウェイトが大きくなってます。総合して考えると、「もしかしてボタンを2個に増やしてきたのは、シャッターボタンに使える機能を用意するためなんじゃ?」という予想も成立しそう。
疑問3. なぜに継ぎ目が...?
たぶん新デザインで一番驚きなのが、この継ぎ目(縁の横に見えるやつかな?)でしょう。どういう美的基準にもそぐわないし、機能の面から説明を試みるにしても...あんまり大胆予想しちゃうとコケると怖いので控えておきますが...。でもまあ、見た感じ悪くはないですよ、1970年代のBraun製品みたいで。
単なる気まぐれで継ぎ目は入れないと思うので、最終版で消えてなくなるか、現段階で予見できない機能が付随するかの、どちらかでしょう。
疑問4. 縁に向かって細くなったり、カーブになってないのは何故?
これから出る記事でわかると思いますが、新iPhoneはミニチュアで、中身キッツキツ。先細くしたり、丸みをつけるスペースの余裕なんてないんです。可能な限りギュッと詰めており、電子部品以外に入る隙間もなし。
ハードウェアのスペック
4.50 × 2.31 × 0.37インチ。重量140g。 3GSは郵便物の秤で計ると137gです(アップルの正式計測値は135g)から、3g重くなってますね。バッテリーは3GSが3.7Vで4.51WHrなのに対し、新iPhoneは3.7Vで5.25 WHr。背面には「XX GB」と明記されてます。動いてる状態にできなかったので、容量がいくらかはギズにもわかりません。
手に持った感触
めちゃ最高! 3GSの丸っこいのは僕自身いいと思ってなかったので、このスリークでフラットでスクエアなデザインは超・大歓迎です! 3GSよりがっしり頑丈で、プラスティックっぽさは随分抜けてます。ボタンがメタル製なので重々しい印象。これまで出た世代より玩具っぽくないというか。一番近いのは初代iPhoneかな。その後に出た弟分より四角くて重かったアイツに似てます。顔の横に構えても良い感じですよ。前面も背面もグロッシーなので、手から滑り落ちる確率は、まあ、前と同じですね。 因みに薄型なのでパンツへの入れ心地は前よりさらに良くなってます。
これが意味するもの
アップルは3G、3GSとは全く違う外観に一新しました。3Gと3GSのデザインは古く、残りの製品と並べると浮いた感じなので、潰したくてしょうがなかったんでしょうか...。 次世代はもっと薄く、スペースの無駄遣いを排除した、使い心地の良いフォームファクターとなります。
デザインも大事だけどもっと大事なのは、みんなが待ち望んでいた機能をいくつも搭載しながら(前面カメラもついに実現!)、他のものを全てアップグレードしてきたこと。カメラのフラッシュもそうなら、背面のカメラはもっと上等なものになりますし、バッテリー寿命も伸びて、音がもっとクリアに拾えるようマイクロフォンも1個増えました。
2年前に3Gを買った人は買い時ですね。今夏発売で、ギズの予想通りの内容なら、次に買う携帯は次世代iPhoneで決定、でしょう。
(情報元:GIZMODO)