【記事】ソフトバンク、フェムト基地局開始で中継局設備費を返金


 ソフトバンクモバイルは、「ホームアンテナ」サービスの利用に伴う設置費用や契約解除料の返金措置を行う。同社は5月10日より小型基地局(フェムトセル)の無料提供を開始する予定で、今回の返金措置はこれに伴うもの。
ソフトバンクでは、屋内通信環境の改善を目的として、自宅や店舗・オフィスなどに屋外からソフトバンク網を引き込むための中継局(リピーター、レピーター)を、「ホームアンテナ」サービスとして提供している。
同社は3月28日、宅内のブロードバンド回線に接続する、いわゆるフェムトセルと呼ばれる小型基地局を無償で提供すると発表。今回、「ホームアンテナ」サービスの利用時に発生した設置費用や、契約解除料などの返金措置を講じる。
返金対象となるのは、3Gサービスを2年以上継続利用する条件に同意せずに契約した場合の設置費用3万2000円、2年以上の継続利用に同意して契約した場合の設置費用1万2000円。このほか、2年以上の継続利用に同意したが、2年未満で解約した場合の契約解除料2万円も返金対象となる。
なお、「ホームアンテナ」の利用者については5月末より順次返金手続きを開始する。ソフトバンクの携帯電話を解約、もしくはホームアンテナの違約金を支払ったユーザーについては、「ホームアンテナ問い合わせ窓口」(0800-919-5522)に連絡する必要がある。
ソフトバンクでは、ホームアンテナの導入数や、今回の返金措置における返金総額については非公表としている。今後も「ホームアンテナ」サービスを継続提供するかについては検討中とのこと。
なお、5月10日から提供されるフェムト基地局については、申し込み方法などが近日中に明らかにされる見込み。ソフトバンクのフェムト基地局は、ブロードバンド回線を持たない場合、専用のADSLサービスが無料で提供される。このほか、ソフトバンク以外のADSL回線を利用しているユーザーがフェムト基地局を導入できるかどうかについては検討中としている。